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平成最後の夏のお話


2018.10.06

朝夕が涼しくなり原付通勤の私には上着を着なければ寒さで歯を鳴らすほどでした。

昼は一転、太陽が照りつけ半袖でも汗ばむほどの陽気でした。

一日の寒暖差から来る疲れや体調不良に気を付けて頑張りましょう。

 

さて、今回はとあるマンションで行われた排水管工事のお話です。

通常、一軒家の排水管は床下にあることが多いのですが、

マンションの排水管の場合、天井内に排水管があります。

 

※正確には上の階の排水管がその階の床下=下の階の天井内にあるというだけでその階の床下にあるということに変わりはありません。

そこに何の違いもありゃしねえだろうが!

 

今回は天井内での作業、床下での作業、その両方のお話をしましょう。違うのだ!

まず1階の部屋に作業に入りますが1階の排水管工事ではなく2階の排水管工事のために入ります。

なので1階の方は水を流してもらっても作業に支障が出るわけではありません。

逆に2階の方が作業中――たとえば排水管を切って新しく排水管を配管しようかという時に――水を流されてしまった場合、流した水、水だけならばまだ・・・が1階の床に落ちて汚れたり(そうならないように養生しています)、作業員――つまり私たち――の頭に被ったり、割とシャレにならない惨事が引き起こされます。

そのため、必ず作業日時、注意書きの書かれたポスターを貼って、注意喚起を行います。それでも忘れていて流されてしまう方がいま・・・ゲフンゲフン

 

それでは排水管の撤去を行いましょう!・・・の前に天井を解体する作業を行わなければいけません。

この作業は設備業の私たちの仕事ではないので大工に委託します。

天井を解体し、天井を支えるための格子状の木材が露わになります。

この木材も解体してしまうと元に戻すのが大変になってしますので木材はそのままにします。

 

排水管を切るため、木材の間に体を入れます。

最低、胸元まで入れないと作業する箇所が見えず、両手での作業もできません。

木材は本来、天井材を支えるためのものなので大きく間を取っている場所が少なく、

頭から入れれば肩が邪魔をして両手が入らず、一度抜いてバンザイしてから入ったり、

入ったら入ったで体を回せず一度抜いてから体勢を変えて入ったり・・・。

 

以上のことを排水管を切る時のみならず、排水管を配管する時、配管が終わった後、水を流して確かめる時にでも行います。

 

では今度こそ排水管を切ってみましょう。

排水管内が詰まっていなければ、問題ないのですが、詰まっていれば詰まっている物が水を保有してしまうので、切って下ろす際に水が滴り落ちてきます。そうなると上記の上階から誤って水を流されてしまった時と同じような事が起こります。

(流石に誤って水を流された時よりは遥かに量が少なく、また詰まってしまうことは遅かれ早かれ起こる事なので仕方がないことなのですが)是非もないよネ

 

※余談なのですが今回の排水管工事で驚いたのはこの排水管に洗浄用ブラシが詰まっていたことです。

(初め何かわからず虫か何かかと思って勝手にゾッとしてました)

 

排水管を撤去した後は排水管の配管を行います。

水が流れてこないので安心と思いきや、上記の体勢の問題に関連して一つ。

配管すべき場所は目の前にあります。そして、体を入れている場所以外は配管から離れるか洗濯機の真上です。

なのでその場所で排水管を接着するのですが、その際に手元が近い事もあって接着剤が垂れてしまう時があるのです。

先ほども申し上げましたが配管すべき場所は目の前、手元が近い、ということは・・・

接着剤が作業着にくっ付いてしまうのです!引っ張った割にそんなに大したことでもない

接着剤が無色透明ならばたいしたことではないのですが今回、使用している接着剤は色が付いています。

作業着に付けばはっきりと垂れた形跡が分かるのです。

垂らさなければいいのですが先ほど言いました体勢の問題で難しい部分もあります。

 

配管すればあとは水を流して漏れがないかを確認し、大工に天井を戻してもらえば完成です。

 

以上が天井内での配管です。続きまして床下の配管です。

 

床下は当然のことながら配管を隠す天井がありません。

ということは大工さんの出番はありません。アリガトウ、大工=サン

隠す天井はありませんが支えのコンクリート――作業員から見れば天井――がありとても低いです。

どのくらい低いかと言いますと四つん這いになってそれでも下手をすれば背中を擦るほどです。

これだけ低いと物を運ぶのも一苦労で、持ち上げることができず底を擦って移動するか、

古い排水管を投げ飛ばしたり・・・。投げ飛ばす事はできるのね

 

問題は運搬だけではありません。

普段ヒザや掌を足代わりに使ってはいないので同じ体勢でいるとだんだん痛くなってきます。

そして床下に敷いてあるのはフローリングなんかの気の利いたものではなく石がゴロゴロ転がっている砂利なので

容赦なく痛覚に敏感になったヒザや掌にチクチク攻撃します。これがステルスロック戦法

 

ある時、同じことを感じていたのか現場の指揮をする人がヒザ当てを支給してくれました。

掌も手袋でカバーして、完全防備!ブッピガァン!

というわけでもありませんが・・・。(ヒザ当ての隙間に砂利が侵入したり)
たかが関節にゴミが入っただけだ!

 

床下でも水を流されれば困るのは天井内と同じ。

今回は1階より上の階の水がまとめて床下にある1本の管に流れるので、

よく注意喚起しなくてはいけません。その時は不在で帰ってきて水流されても泣かない

また、詰まりも天井内配管よりひどくなっており、塊がごっそり転がり出たりすることもあります。

(何の塊かは伏せておきましょう)

 

上の階の排水管がまとめて入っているということでその管の太さも長さも大きく、

抱えられないので腹筋ローラーのような持ち方で前に投げ出しては自分の足を寄せ、という運動を繰り返してました。アメボウズか何か?

 

新しく排水管となる管は塩化ビニール管なので重さはそれほどでもないのですが、

できるだけきれいな状態で配管したいとのことでこちらはこちらでできるだけ地面に着かないように

管を持つ手の甲を下にして運んだりしていました。手の甲は犠牲になったのだ・・・

 

変な体勢になりつつも繋ぎ終わり、無事排水は滞りなく流れるのでした。止まるんじゃねえぞ・・・

結局変な体勢だったことに何の違いもありゃしねぇだろうが!

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